目次
1.As-Is/To-Be分析とは
ビジネスの場において、「As-Is」や「To-Be」という言葉を耳にされたことがある方は多いのではないでしょうか。あるべき姿(To-Be)と現状の姿(As-Is)を比較しギャップを洗い出すことで、どのようなアクションをすればあるべき姿になれるのかが見える化できます。今回は、この「As-Is/ToBe分析」の活用方法と具体的な事例をご紹介いたします。
もちろん解説で使っているスライドはダウンロード可能ですので、ぜひ活用してください。
2.As-Is/To-Be分析の使い方
As-Is/To-Be分析は、いろいろなやり方があるのですが、今回は“実践的”かつ”効率的”な分析の流れををご紹介いたします。
Step1:テーマを決める
まずは分析したいテーマを決めましょう。テーマを決めずに何となく分析を始めてしまうと、何と何を比較しているのかがブレてしまい、最終的によくわからない分析結果になってしまうことになりかねません。なるべく端的に、誰でもわかるような言葉でテーマを表してみることを心がけてみてください。
今回は、「家電量販店の提供している公式アプリの目指すべき方向性」というテーマを取り上げたいと思います。
「家電量販店の提供している公式アプリの目指すべき方向性」
Step2:To-Be(あるべき姿)を考える
テーマが決まったら、次はTo-Be(あるべき姿)を考えてみましょう。理想的な姿から考えることで、現状の制約やしがらみにとらわれないアイデアを出すことが可能になります。As-Isから考えてしまうと、どうしても現実に引きずられてしまい簡単に実現可能な範囲の分析結果になってしまうこともあるので、ぜひTo-Be像から考えてみましょう。
【To-Be像】
- 興味ある情報がいつでも・どこでも得られる
- お得な情報がタイムリーに通知される
- アプリを開くとお得な商品に出会える
- ライフスタイルに合わせたサービスが提供
Step3:As-Is(現状の姿)を考える
To-Beが描けたら、As-Is(現状の姿)を考えてみましょう。考え方としては、「To-Be像に対して、現状はどうなっているか」といった軸で考えてみると、理想と現実のギャップが比較しやすく、アクションプランを立てやすくなります。
【As-Is像】
- 店舗で購入する際しか開かない
- 興味のない通知が多いため「通知OFF」
- EC利用時には使わない(ブラウザ経由)
- アプリを開いても有益な情報が得られない
Step4:理想と現実のギャップを埋めるアクションを考える
理想と現実を描けたら、その間にあるギャップとアクションを考えます。この際、実現の困難なアクションも出すことでより深みのある分析結果が得られます。
【Action】
- 利用者の興味関心に合わせた「One To One 」のプッシュ通知機能の追加
- EC連携強化(アプリ購入→店舗受取機能等)
- オシャレ家電や利用者の声の発信(オウンドメディア化)
3.As-Is/To-Be分析の事例とテンプレート
では、上記ステップで行った分析結果を、提案書・企画書での活用をイメージしながら資料化したサンプルをご紹介いたします。
シンプルな分析結果
分析した結果をシンプルに資料化したスライド案です。As-Isに対して、どのようなアクションをすればTo-Beに近づくのかを伝えることに特化した図になっています。分析結果を細かく説明したり、後から見返してもらう場合に向いていると思います。
アクションプランをメッセージ化
As-IsとTo-Beのギャップに対するアクションプランをメッセージ化したスライド案です。伝えたいメッセージを強調できるので、プレゼン等で実行すべきアクションプランを端的に伝える場合に向いていると思います。
アクションをステップとして表現
As-IsとTo-Beの間にアクションを記載したスライド案です。実行すべきステップとしてアクションプランが表現されておりヘッドメッセージも設けています。「今後こういう方針で、具体的にはこんなアクションが必要」といった観点で説明する際に向いているかと思います。
アクションを強調
アクションプランにフォーカスしたスライド案です。As-IsとTo-Beに対して、とるべきアクションを強く押し出したイメージです。今後の方針について合意してもらう際に使っていただくのが良いと思います。
4.ダウンロード
今回紹介させていただいたスライドは以下からダウンロードしてご利用ください。社内利用の企画書、顧客向けの提案書等に個人・商用目的ともに無料でご利用いただけます。また、カスタマイズもご自由にいただけます。
※個人情報の入力は不要です。 クリックするとファイルがダウンロードされます。おわりに
As-Is/To-Be分析の活用イメージはわきましたでしょうか。既存商品の商品力強化やラインナップ追加、お客様のサービスやシステムへの示唆だしや提案する際にこのフレームワークは強力な武器になると思います。サンプルスライドについてもぜひご活用ください!