ロードマップとは、目指すべき将来像に向かって目標を達成するための工程とスケジュールを示したものです。ビジネスシーンでは「企業そのもの」や「取り扱うプロダクト」の成長戦略、部署や支店、店舗ごとの成長のマイルストーンなど、様々なケースでこのロードマップが活用されています。
今回は、クラウドサービスを扱う企業の「中期経営計画」をイメージして、ロードマップのサンプルを作成してみましたので、各スライドを使ってロードマップの書き方を解説してみたいと思います。解説で使っているスライドはダウンロード可能ですので、ぜひ活用してください。
目次
1.将来像に向かっていくイメージを表現したロードマップ
将来に向かっていくイメージをビジュアルで示したスライドです。少し先の未来に対しバックキャスティングで策定した施策や作戦感を説明する際などに向いているスライドです。このスライドでは最終的な目標(ゴール)にフォーカスしていますが、該当する箇所を強調するなどして現在の実行状況やフェーズを説明するスライドに応用が可能です。スライド全体の情報量は少なめなので、大枠のステップや作戦感を説明するときなどに活用いただければと思います。
- 未来からバックキャスティングで策定した施策や作戦感の全体像の説明に向いているスライド
- 現在の実行状況やフェーズを説明する場合は、該当する箇所を強調すればOK
2.施策を積み上げていくイメージを表現したロードマップ
長期ビジョン達成に向けて、いくつかのフェーズに分けて施策を積み上げていくイメージのスライドです。長期的に各施策を実行し続け、実行する施策をどんどん積み上げていき地盤を固めていくような説明をしたいときに向いている表現です。事例のスライドでは、まず自社の営業努力で顧客基盤を拡大させながら実績を積み上げ、その実績をもとにアライアンスによる販売チャネルを拡大し、最終的には海外のマーケットも見据えていくようなストーリーを前提に表現しています。
- 中長期的に取組継続する施策をどんどんと積み上げていくような説明をする際に向いているスライド
- 各施策がなぜその順番で計画されているのかのストーリを意識しながら表現できるとGood
3.フェーズ毎の施策を整理したロードマップ
いくつかのフェーズに分けて、注力すべき施策をマッピングしたスライドです。これまでのスライドに比べ、表現できる情報量が多いため、現在実行中の施策を具体的に説明したり、施策の実行状況を定量的に示す際などに向いているスライドです。この事例では、現在実行しているPhase1の中期経営計画の考え方や狙いなどにフォーカスして説明しています。
- 実行中の施策や、施策の実行状況を具体的・定量的に説明する際に向いているスライド
- 施策の考え方や狙いなどを具体的にスライド下部に表現することで、説得力あるスライドになります
4.カテゴリー分けした施策をマッピングしたロードマップ
最後のスライドは、施策をいくつかのカテゴリーに分け、フェーズ毎にマッピングしたスライドです。このスライドも情報量が多めなので、具体的な施策の順序などを説明する際などに活用いただくのが良いと思います。具体的な施策を表現するスライドのため、長期の計画を説明するというより、3~5年程度の期間で実施する施策の順序などを説明に向いています。
- 具体的な施策の順序などを説明する際に向いているスライド
- 3~5年くらいの中期で実行する施策のマッピングに向いている
5.ダウンロード
今回紹介させていただいたスライドは以下からダウンロードしてご利用ください。社内利用の企画書、顧客向けの提案書等に個人・商用目的ともに無料でご利用いただけます。また、カスタマイズもご自由にいただけます。
※個人情報の入力は不要です。 クリックするとファイルがダウンロードされます。ロードマップの新レイアウトを紹介する記事も公開しましたので、あわせて以下の記事もご覧いただければと思います!
おわりに
今回は中期経営計画で使えるロードマップの作製事例をご紹介させていただきました。ロードマップは中期経営計画以外にも、「プロダクト企画」や「組織の成長戦略」などでも使えるので、ぜひ活用いただければと思います!
なお、新規事業企画書の書き方と実践例をこちらの記事で公開しているので、よろしければこちらもどうぞ!